2番目のキス
先日、loundrawさんというイラストレーターの方の個展に行ってきました。
彼の作品は透き通った透明感も、暗闇のような妖しさも持ち合わせていてその陰と陽が入り混じっている世界観が大好きです。
自分の世界観って言葉は彼のような人のためにあるんだなって思う次第です。
きっとたくさんの努力を重ねてあの作風に至ったんだなって思うと感動しますよ。
3フロワーを貸し切った個展は最終日で台風という中でなかなかの人が並んでいました。
みんな彼の作品を間近で見たいんですね。
僕は全部見て回って『放課後のテロリスト』という題がついた作品がお気に入りでした。
花火の迫力と効果線、意味深な男女、これから物語が始まる予感がぷんぷんする絵でした。
そういった始まりの予感が僕は大好きです。
本で言ったらプロローグが大好きです。
フェチとも言えます。
上遠野浩平さんの『ブギーポップは笑わない』
やジェイ・マキナニーさんの『ブライトライツ・ビッグシティ』のプロローグは特に素晴らしいなって僕は思います。
話はそれましたがどれも素晴らしい作品で感嘆の声を漏らしながら見て回りました。
物販コーナーではキーホルダー、ポストカード、書き下ろし本を手に入れてホクホクでした。
雨が強かったけど、それがloundrawさんの作品とマッチしていて僕はよかったなって思いました。
そして同い年と知って引きました。
俺はなにをやってんだ。
同じ23年間で人生の価値の差がここまで開くと見ないようにするくらいしかできません。